大学入試への民間試験の導入の中止について

2019年12月12日 18:53

文部科学省が英語の民間試験の導入を発表し、物議をかもした後、多くの反対意見の後一時中止を発表しました。中止が発表になるかなり前にTOEICが参入の中止を発表していました。この発表を知った時、この民間試験は問題があると感じていましたので、民間試験の導入の中止を知って「なるほど…」と思いました。TOEFL、IELTS、英検は経験が豊かで資格試験の採点は信用できます。しかし、GTECのWritingの採点官はnativeと書いてあるだけです。英語のnativeは幅が広く英米豪、ニュージーランド、カナダなどの市民は一応国語は英語だということで納得が行きます。しかし、アメリカの大学入学試験にはSATがあり、英語は必須教科です。その得点を見ると、日本人の国語の得点の分布とほぼ変わりません。つまり、満点は少なく0点付近も少なめで広く得点が分布しています。日本人が国語を教えればどの外国人でも日本の国語が分かると言ったら矛盾していることはすぐにお分かりになると思います。ネイティブだから、英語ができると思うのは日本人の早とちりです。GTECの採点に関しては生徒さんから何人も見せて頂いていますが、かなりも間違いがあります。GTECは高校で採用されている民間試験ですが、ライティングに関しては疑問視しています。採点官の力量も試さずに大学入試に参入されても採点される学生はたまりません。


最近ではYouTubeなどで多くのIELTSやTOEFL用の受験指導サイトがあります。そこで、最終的に一番大きな問題は常に文法の理解です。サイトのレッスンは比較的短時間ですし、体系的に文法を説明する時間はありません。結局オックスフォードイングリッシュの指導者も文法の先生は探してください、と言うのが一般的です。私たち日本人は英語圏にとって外国人です。外国人が海外の大学や研究所で使用に耐える語学力を身に着けようとすれば文法は欠かせません。ショッピングや海外旅行の目的のためであれば聞き流しなどの簡単な教材で足りるでしょうが資格試験はレベルが違います。EMSの生徒さんの中にも聞き流し教材でTOEICの点が取れないので、お勉強に来る方がいらっしゃいます。大学入試でも会社でも資格試験受験でも文法的な理解は英語力の基礎です。EMSは体系的な文法を身に着けることが可能な英語学校です。リスニングも正確な発音の仕方が分かれば自然に英語の音は聞こえてきます。リスニングの分からない生徒さんに発音を教えて差し上げると「本当に聞こえてくるんですね。」と皆さんおっしゃいます。正確な発音を教える教本は日本では見当たりません。本気でリスニングの力をつけれるのはEMSです。


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