今年の受験生

2021年03月21日 19:15

今年は、高3から英語を習いに来る生徒がいました。英語が致命的に分からず、リスニング、文法が苦手という生徒もいました。その中で一人の生徒のことをお話します。彼女は、中学校以来、英語が大嫌いで他の成績と比べて英語は学校でクラスのみんなに笑われるほどでした。彼女に聞いてみると、英語が分からない理由は論理的に理解できないからだということでした。


私は、びっくりしました。英語は文法が分かり易く論理的な言語です。この話をすると、今度は彼女の方が驚きました。「そうなんですか?」というのが彼女の返事でした。実際に勉強を始めて英文法の論理を話していくうちにある日突然、彼女が言いました、「めっちゃわかった!先生の言うこと本当によく分かった。」


そのすぐ後、TOEICテストを受験すると文法の理解が100%という評価が書かれており、全体で780点取れていました。彼女にとっては初めてのTOEICテストでした。しかも、このテストを受験するまでに、全く聞こえなかった英語のリスニングは素晴らしく改善していました。彼女はEMSで勉強する前、某衛星予備校の集中リスニング講座を何回も受講したことがあり、「めっちゃ有名だけどリスニングに全く効果がなかった。」と嘆いていました。私は、英語の発音体系は、日本語と全く違っていて、発音記号を読めるようになることがリスニングの早道だということを教えました。


英検やTOEICはリスニングの最も簡便な媒体です。特に、TOEICは共通テストにも有効な練習台です。ここで紹介した彼女は、最初はリスニングは苦手と本人が意識しても当然だという状態でした。英語がどのように発音されるかを教え練習していくうちに彼女は次第に英語の発音の論理を理解し始め、TOEICの教材を土台にしたテストを繰り返すうちに着実に点数を上げ、620点、780点、840点と次第に成績を上げました。これは、共通テストに反映され、英語を含め全体で86.5%を取得しまし、広島大学の医学部へ現役で合格しました。理数を失敗していたので、不合格だと本人は言っていたのですが、合否のサイトを開けてみると、見事合格していました。彼女は防衛医科大学校や産業医大などにも合格していました。


彼女の場合は本当にこの一年で飛躍的に英語を理解してくれました。英語を勉強してなければ、受験の準備は全くできていなかったというのが彼女のお母様の言葉でした。本当に冒険の一年でしたが、彼女がゼロの状態からスタートし、半信半疑、そしてさらに「分かった」と自覚できるように変わっていった過程を見ることは、私にとっても本当に喜びの一年でした。広島大学は、「長文が難しい、英作が難しい」と彼女は愚痴っていましたが、「理解すれば読解の内容は面白い」、英作は「自分の思いを自由に楽しく書ける」という喜びの発見をしてくれました。このような生徒を持てることは先生冥利に尽きる経験でした。


この他にも、印象に残った生徒は、京都府立医科大学を受験した生徒でした。京都府立医科大学は大問1の長文が異常に長く理系の生徒が嫌がる問題でした。単語の暗記に頼って理解しようとすると何が問題なのか分からない難問です。どうやって英文を理解するのかというプラクティカルな練習を重ねた結果、本番で英語を受験した時、その受験生は問題を難しいと思わず、落ち着いて解くことができ、無事合格しました。彼女は、防衛医科大学校、順天堂大学、慈恵医大などにも合格しました。


この他にも、たくさんの受験生が志望大学に合格しました。


今年の面白い受験生の中には、公務員で国費留学のチャンスを手にした30代前半の方がいました。中高英語全般が苦手で、阪大の大学院工学部を優秀な成績で卒業し、国家公務員になった方でした。英語の中でも、リスニング、文法、スピーキングが苦手で、EMSにお勉強に来られたのですが、まず、リスニングは発音体系が理解できた時、「本当に聞こえるようになるんですね。」と言って驚いておられました。また、文法は、理解すれば自分の思っていることを言葉にできる有利さがあるし、読解を誤解しないで済むという利便性があることに驚いていました。また、結果として、IELTSの成績は着実に伸びていき、Cambridge UniversityとUniversity College of Londonの大学院に見事合格しました。


EMSは英語をどう理解していくかという実践的な教育を理念としています。実践的に英語を理解しておけば、受験だけではなく、留学やあらゆる資格試験に対応できるということを体験できる教育をしています。的確に理解し、将来にも役立つ英語を身に着けるためには、是非EMSでの英語学習を経験されてください。合格への受験をされたければ、当校に勝る受験塾はありません。